コロナ禍状況後の音楽の意味、在り方
コロナ感染によりあらゆる生活様式が変わってしまってから、はや半年あまり、外出時のマスク着用や三密を避ける行動等にすっかり慣れてしまった感があります。しかしあまりに突然で大きな変化にこの先、世の中や色々な仕事がどのようになってしまうのかという不安は拭えません。
音楽に関しても、オンラインによるレッスンやコンサートでは無観客配信など1年前には考えられなかったことばかり、音楽演奏含めた舞台芸術の行く末も案じてしまいます。
ただ全くコロナ前と同じようにとはいかないとは思いますが、この状況も何れは収束していくもの。
現在置かれている様々な不自由な状態、このような状況に置かれてこそ、普段享受している当たり前のことの有難さをより実感出来るのではないでしょうか。
音、響きを通して他者(聴衆、共演者他)と結び付く、一体化、融和する感覚、喜びは逆に制限された状況下でこそ実感出来ると思います。
より強く音楽を希求する気持ちは、この状況であるからこそ生じるとも感じますし、戦争であらゆることが制限されている状況とも似ているかもしれません。
コロナ禍は決して歓迎されるものではないものの、この災難によって音楽を含めた芸術の意味と価値をあらためて感じさせる機会となっているのではないでしょうか。
この困難な状況を経て、音楽が持つ魅力、人と人を結びつける統合力、融和力がより発揮されるのではないか、春に一斉に花開く状況と重ねて密かな希望を持って毎日を過ごしています。
2020年09月12日 15:59